元本学教員で現在は麻布大学の加瀬ちひろ先生をお招きし、野生動物の調査法を現場で教えていただきました。私の他、鳥類の専門家の阿部先生と2年生2名が参加しました。
寺社に行って、今まで柱につけられた爪痕でアライグマによるものにはハクビシンによるものが混じっている可能性がありました。センサーカメラも境内に設置してみました。
利根川の河川敷では、獣道の探し方やカメラの設置方法を学びました。たまたまイタチが出てきて、みんな大喜びでした。アライグマのペットボトルトラップも作りました。アライグマは手先が器用で、中にある餌をとってしまうので、これを仕掛けるとアライグマがいるかがわかります。
今までこれでいいだろうと思っていた疑問が解けて、今後の調査方針がたちます。
2年生は4月から研究室に配属されるので、これを機に野生動物の研究室に進む学生がいるといいなと思います。
加瀬先生、遠くからどうもありがとうございました。
秀明大学の村上先生と市内在住の化石の愛好家が鯨類の骨格標本を神栖の砂浜で掘り出すというので参加させてもらいました。
野生・水生動物コースの教員3名と春休み中にもかかわらず1年生から4年生までの学生16名が参加しました。
イルカやクジラは砂浜に座礁したり、漂着することがあります。それをストランディングと言います。鯨類は海の中で生きているので、どのような体の作りか、どのようなものを食べているのかなど、形態や生態を細かく観察することは難しいです。そのため、ストランディングで死んだ鯨類は研究のための貴重な標本になります。
今回掘り出したのは、コマッコウ、スジイルカ、スナメリです。まだ肉が腐りきっておらず、少し腐敗臭がするものがありましたが、砂浜に浅く埋めただけで、2,3か月で骨まできれいになるのには驚きました。頭骨は非対称で、種によって形態が違うとか、幼体と成体で骨のくっつき具合が違うとか、村上先生から説明を受けました。また、本学用に1頭、骨格標本を寄贈してもらいましたので、これからクリーニングして、観察や計測をしたいと思います。
村上先生、山田さん、ありがとうございました。
千葉科学大学では、茨木県神栖市からの委託で神栖市の自然環境調査を行っています。その一環である鳥部門の調査を2021年1月31日に行いました。
銚子市、神栖市は海鳥の宝庫として知られており、冬は多くのカモメ類が飛来します。寒い中の調査は大変でしたが、神栖市内で約2000羽のカモメ類の中に東京都の鳥であるユリカモメも約500羽確認しました!もちろん神栖市と隣接する銚子市でも確認しています。東京都、銚子市、神栖市、違う土地でも同じ種を観察できるんですね。皆さんも気分転換に空を見上げてみてください。
他鳥類の結果は神栖市で報告予定です!
日本実験動物協会認定の実験動物技術者2級資格試験に2名が合格しました。合格おめでとうございます。よく頑張りました。
彼らはこれに満足することなく、今後、1級の認定試験合格を目指しており、今回はそのステップとして良い経験をしたと思っているようです。この合格を自信として、是非、最終ゴールの1級に合格してほしいと切に願っています。
明日は入試ですね。
試験担当の職員も事前にPCRを実施して現地に向かいました。
大学では来週2月8日が4年生の卒業研究発表会で、在学生も追い込みを頑張っています。
受験生の皆さんも色々な緊張・不安があると思いますが、全力が出せるように頑張ってください。
本日、外川の長崎海岸にてイルカのストランディングが確認され、銚子市水産課の方に同行し、現地調査を行いました。
体長は約2.3 m、種はスジイルカ、あるいはバンドウイルカの子供の可能性が高いとのことです。
銚子市内において自然環境観察を実施しました。少し肌寒い状況でしたが、銚子市役所ならびに植物保全に携われてる先生方々の協力の下、学生たちも銚子に生息する貴重な動植物を観察することができました。
写真は左上より右へ
1:事前説明の様子、2:現地観察の様子、3:ニホンノウナギの糞、4:コモウセンゴケ、5:チョウシタヌキモ、6:チョウシタヌキモ(拡大:捕虫嚢)、7:アカハライモリ、8:チョウシカンアオイ(仮称)
動物危機管理学科では、中学校と高校の理科の教職免許が取れます。1年生の時から色々な教職の授業を受け、その集大成として4年生の時に学校で3週間の教育実習を行います。
今、4年生の教育実習が終わりに近づき、中学校での授業公開(精錬授業と言います)が行われたので、参観してきました。物理分野の電流の実験でした。
実験が始まる前は不安そうでしたが、始まってみれば堂々としていて感心しました。ただ、班によっては結果が逆になってしまったので、説明の仕方に少々問題があったようです。しかし、場数を踏めば必ずや教え方は上手になると思います。
学校教育は人を育てる素晴らしい仕事です。これからも本学科で学校教員を目指す学生が出てくることを期待しています。
防災行動の一環で、災害時の避難場所を確認するために「地球の丸く見える丘展望台」まで、1年生が避難の体験をしました。片道約20分の道のり、キャベツ畑を横目で見ながらの往復でした。実際に体験することで災害時に迅速に行動できると思います。
この展望台は銚子で一番高い場所にあり、展望台より太平洋を望め、観光スポットになっています。晴れた日には夕陽を眺目ることもできます。
11月19日、福島県のあさか開成高校にて複数の専門学校や大学による進路ガイダンスがあり、本学科も参加してきました。今回は動物看護コースの説明を6名の生徒が聞きに来てくれました。来てくださった方々、ありがとうございました。
コロナ禍でどこの大学も積極的なオープンキャンパスが難しくなっています。一方で、これから受験を控えている高校生にとっては不安もあるかと思いますが、本学科にお申込みいただければ、個別見学会やメールでの対応は大歓迎です。本学に興味のある方は、お気軽に大学に相談ください。
WEB大会ならではの1週間、24時間いつでも視聴できる大会としました。
講演は、当大学の特徴である「ポストコロナ ペットの防災・減災」だけでなく国家資格化が決まった動物看護師試験対策を考える「認定動物看護師試験対策とその先を考える」職域を考えるさまざまなセミナーなどを企画しました。
事前登録はなんと530名以上と既に大盛況となっています。本学科の学生には特典として全員が特別に視聴できるようにしました。しっかり勉強していただきたいです。 大会長 小沼 守
新潟県燕市にある「栄工業」は、知る人ぞ知る野生動物捕獲ワナを製造する専門の会社です。先日、TBSテレビのガッチリマンデーでも紹介されました。これから共同研究を行うので、今回、ご挨拶と見学を行ってきました。
写真の説明
1枚目:クマやイノシシ用の箱ワナ:クマは筒の奥に行くと戻れず、暗いので静かになる。
2枚目:アライグマ用の箱ワナ:手を入れると抜けなくなる。
3枚目:ワナを作っている工場風景:溶接なども女性がやっています。
4、5枚目:本学科の卒業生もワナを出荷する作業を行っています。
人と野生動物が共存するためには、野生動物の個体数の管理が重要です。捕獲と愛護を両立するために、モノづくりに動物の知識を活かしています。卒業生も本学科で学んだ知識を十分に活かして活躍してくれると思います。
霞ヶ浦の環境と生物について勉強してきたことをグループに分かれて発表会を行いました。
霞ヶ浦の水質汚染の要因とその浄化方法、アオコの発生、その要因と除去方法、さらには水生動物の危機管理など、短時間で種々の文献を調べあげ、どのグループも自分たちの考えを含めて上手くまとめてくれました。
内容のみならず、プレゼンテーションスキルも昨年に比べて著しい向上が見受けられ、教員からの評価は高かったです。この後に予定される個人別発表会を含め、秋学期にも、見学実習と発表会があります。数多くこのような経験を積むことでさらなるスキルアップを期待しています。
2年生が霞ヶ浦の環境と生物について、勉強してきました。
霞ヶ浦を遊覧する船内では霞ヶ浦の環境の変遷についての説明を受けた後、湖の透明度の測定やプランクトンの採取方法などについて教えてもらいました。
次に茨城県霞ケ浦環境センターを訪問し、ビオトーブで湖岸の植物を観察したり、霞ヶ浦産のミジンコを観察しました。
生物の生息環境を野外活動を通して学んだことで、今後、環境問題の意識を高めてくれることを期待してます。
7月26日(日)のTBSテレビ「がっちりマンデー」で、野生動物のワナを製造している新潟県の栄工業が紹介されました。本学科の卒業生も働いており、元気な姿を見せてくれました。野生動物の管理(マネジメント)は、人と動物が共生するために地味ですが重要な仕事です。古くからの仕事に新しいアイデアを導入する、女性目線でというのが売りです。
以下のwebページで8/2まで番組が見られます。17分過ぎから”栄工業”が取り上げられます。是非、視聴してみてください。
https://tver.jp/episode/74815422
小沼研究室のSA君が、「高IgEにおける抗炎症・抗アレルギーサプリメントの検討」を、阿部仁美先生が「イヌ乳腺腫瘍、触診モデルの有用性の検討」を筆頭者としてポスター発表しました。闊達な質疑応答がなされていました。
11月30日~12月1日に東京海洋大学開催された2019年度勇魚会にて4年生のT.A君が「利根川河口域におけるスナメリの季節別出現状況と環境要因との関係性」について、野生動物管理学コースの澁谷未央講師が「野生下ゴマフアザラシにおける同調性」について発表し、澁谷講師は研究発表特別賞を受賞しました。T・A君は大勢の前での初めての口頭発表でしたが、大御所の先生方からも高い評価をいただきとても喜んでいました。よく頑張ってくれました!この経験を糧に、次のステップへと邁進していってもらいたいと願っています。
11月30日に千葉県立中央博物館で開催された令和元年度千葉連携大学研究発表会にて4年生のY.Sさんが「銚子周辺における海鳥類の季節別出現傾向および環境要因との関係性」についてポスター発表してきました。Y・Sさんは初めての公的な場での発表でしたが、準備段階から発表本番まで非常に積極的に取り組み、とても質の高いポスターを完成させてくれました。聴講者からの関心も高く、多くの方々の質疑に対してよく考えつつ答えている様子は頼もしさすら覚えました。本人にとっても自信に繋がったことと思います。
日本動物実験代替法学会第32回大会で、4年生のS.A.さんがポスター発表してきました。
昨年度の卒業生H.G.君が行った卒業研究との合作です。度胸が据わっているのか、大学の研究者だけでなく、企業の方や他大学の学生さんたちとのディスカッションを楽しんだようでした。
苦労して実験を頑張ってきただけに、大変な実験だとわかってもらえて、嬉しそうでした。
DAAGの活動として、日本捜索救助犬協会の災害時などでの捜索後方支援をするヘルパーの資格制度の構築をしており、その一環として防災訓練のボランティアに参加しました。あいにくの雨で訓練は中止になってしまいましたが、団体の方々などのインタビューなどを行い、情報収集をしました。
9月15日-18日に開催された日本哺乳類学会2019年度大会で4年生のT.A君が「房総半島周辺海域における鯨類相の季節別出現状況と海洋環境との関係性」について発表し、10月19日~20日に開催された第19回漂着物学会で3年生のT.U君が「銚子周辺海域における脊椎動物相および海洋環境要因との関係性」について発表しました。発表準備頑張ってくれました。初めての学会発表でしたが、いろんな大学の先生方からも多くの質問をいただき、興味も持ってもらえたようです。学生たちにとって非常に貴重な経験となったことと思います。
10月25日-26日に開催された第53回日本実験動物技術者協会総会で4年生のA.KさんとY.M君がそれぞれの研究成果をポスター発表しました。2人とも初の学会発表、発表前は緊張してましたが、適切に質疑応答してくれました。卒業生もポスターに興味を持って訪問してくれました。