動物危機管理学科は、全国にたった1つしかないヒトと動物の危機管理を学べる学科です。動物危機管理の対象となる動物は、伴侶動物(犬、猫などのペット)、産業動物(ウシ、ブタ、ニワトリなど)、実験動物(マウス、ラットなど)、動物園動物(ライオン、カバなど)、野生動物(イノシシ、クマ類、ハクビシンなど)すべてが対象になります。
実践によるスキルアップを中心とした3つの特徴
動物看護師統一認定機構の認定動物看護師や実験動物技術者一級資格の受験特例校として、毎年合格者を出しています。
伴侶動物、野生動物、実験動物、産業動物など多くの動物を扱い、人と動物の共生を考えます。
学内外での多様な実習を通じて、様々な角度から人と動物の関わりについて学びながら、自分に合った進路を探すことができます。
実験動物技術者、認定動物看護師をはじめ、動物に関わる資格や、博物館学芸員資格の取得も可能で、卒業生は動物関連業種だけでなく幅広い分野で活躍しています。
第2回愛玩動物看護師試験において、在学者平均79.8%のところ、本学は88.9%と高い合格率を達成しました。既卒者も含めた場合においても大学の中では11校中、3番目の84.6%と高い合格率を達成しました。合格した学生の皆様、お疲れ様でした。そしておめでとうございます!残念ながら今回合格できなかった学生・既卒者の皆様も来年がんばってください。
動物看護コースでは2019年に国家資格化の法案が通った「愛玩動物看護師」の受験資格科目が環境省/農林水産省に認められれ「愛玩動物看護師」も受験できることになりました。加えて動物危機管理学科の特徴として日本で唯一のペットの災害支援者の資格で、日本で唯一本学でしか取得できない「災害支援動物危機管理士*(商標登録番号:2019-125499)」の資格も取得できます。さらに認定動物看護師受験資格がなくても取得できる「ペット救急員**」(民間)「捜索救助犬サポーター検定***」の資格もあります!
*認定動物看護師の受験資格科目に加え「災害動物看護学」の履修が必要
**一般社団法人 日本防災教育訓練センターの提供する民間資格(https://petsaver.jp/)でFirst ResponderとERTの2つの資格が犬猫用、エキゾチック動物用、合計4つの資格が取得できます。
***NPO法人日本捜索救助犬協会認定の災害救助犬の活動についての検定です。
特報!2023年度よりアニマルビジネスコースが新設されます!
日本または海外でアニマルビジネス分野で活躍する人材を育成
~現存の6コースを横断した動物専門科目と、学部を横断した経済・経営の専門科目を専任教員に加え、幅広い分野で活躍している卒業生や企業人による講義を実施~
詳細はこちら👇
動物危機管理学科 1年生*
松崎 奏さん(福島県出身)
新緑の頃、茨城県笠間市にある東大牧場で1泊2日の研修をします。入学したばかりの私たちにもわかるように、牛、豚、山羊、馬の飼育方法等を教えていただけます。さらにバーベキューも行われ、先生や仲間との交流があってみんなで楽しむことができます。
動物危機管理学科 2年生*
前田幸宏さん(京都府出身)
この実習では動物検疫所や飼料工場など様々な場所に行き、課外実習を行います。特に里山調査では、水路で魚やザリガニを捕まえたり、畑に近づくイノシシの痕跡を観察したりするなど、自然と触れ合うことでたくさんの発見がありました。
動物危機管理学科 3年生*
榎本実穂さん(埼玉県出身)
この実習では、実習犬の太郎、次郎に協力してもらいながら犬の取扱い方、検査の目的や方法、安全で正しいサンプルや検査機器の取扱い方など動物看護師として現場で求められる技術を動物病院の先生達から直接学ぶことで、幅広い技術を身につけることができます。
動物危機管理学科 3年生*
武田 望さん(秋田県出身)
自分が希望する様々な動物関連機関で実習ができます。私は興味のあった動物園を実習先に選びました。清掃・給餌・トレーニングの参加・見学等の実習を通して、動物の知識や飼育員になるために必要な事について学び、とても充実した10日間を送ることができました。
*2018年3月現在
動物検疫所や動物愛護センター、食肉公社など、動物危機管理に携わる多彩な施設に見学に行き、施設の役割について学びます。
また、動物に関わる職業の幅の広さを実感し、将来自分が何を仕事にしてゆくか考える機会にもなります
千葉県は畜産業が盛んな地域で大学周辺にも多くの畜産農家があります。
実習とは別に、農場ボランティアを通じて飼養管理などを学び、今の畜産に必要とされるものは何かを体感しています。
大学周辺にはイノシシやウサギ、アカギツネ、カモメ類など様々な野生動物が生息しています。
生物多様性保全や外来種問題、野生動物による被害問題など、ヒトと野生動物の共生とは何か、地域での調査や対策の取り組みを通して学んでいます。
本学は東京から約2時間の千葉県銚子市にあります。便利とは言えない立地条件ですが、銚子だからこそできることがたくさんあります。
動物危機管理学科では、様々な分野の動物関連施設に見学に行きます。施設見学では、施設の役割などについて学ぶだけでなく、卒業後の進路として動物に関わる職業の幅の広さも実感でき、将来自分が何を仕事にして行くか考える機会となります。
これだけ多彩な施設に行けるのも、銚子に大学があるからです。
銚子周辺は畜産業が盛んです。動物飼育実習では、養鶏、養豚、酪農実習を行いますが、この実習をきっかけに養豚や肉牛農家でアルバイトを始める学生も少なくありません。畜産の現場で実践を通した学びが可能なのも、銚子ならではです。
銚子には様々な野生動物が生息しています。千葉県の重要保護生物であるアカギツネも近年生息が確認されました。また、銚子は151種の鳥類が生息する県内有数の渡り鳥の飛来地となっています。野鳥観察では珍しいカモメ類に出会えることもあります。
一方で、千葉県ではアライグマ、キョン、カミツキガメなど様々な外来種が野外に定着し、問題になっています。イノシシによる農業被害や人身被害なども深刻です。このように野生動物と人との間で生じる軋轢問題についても、銚子の地だからこそ身近に感
じ、現地での調査や対策を地域の方と共に行う事ができます。