地域から学び、社会に貢献


生態調査

 利根川河口域には、豊富なエサを求めてカモメやスナメリなど、多様な生物が棲息しています。この海域は、元来より漁船の往来が多いことに加え、今後の大規模洋上風力発電が計画されるなど、人為的な影響が懸念されるため、継続的に調査を実施していく必要があります。また、絶滅が危惧されている希少な水生生物, 野鳥, 植物などの調査も行っています。乱獲や環境変化により生育地が減少しつつあるため、公的機関と共同して保全を行っています。


千葉県は日本の酪農発祥の地

 家畜のエサは大部分が海外からの輸入作物に頼っています。日本ではそれら作物を家畜の発育に合わせ、栄養成分を考えながら調合し、動物たちへ給与しています。このような背景があるので、輸入作物が荷下ろしされる港に近い地域は畜産に適した立地になる訳です。ここ銚子市はじめ、お隣の旭市、東庄町はまさに畜産が盛んに行われ、さらにその生産物を首都圏の多くの消費者へ提供するに最適な地となっています。本学では、畜産の現場にお邪魔し、日常の作業をお手伝いするとともに、家畜の飼養管理について学んでいます。また、現場で役立つ情報を提供するため、調査・研究の結果を農場へ報告しています。


実践的な環境教育

 千葉科学大学のキャンパスは水郷筑波国定公園の中に建ち、豊かな自然に囲まれています。そのため講義では、フィールドワークを取り入れた実践的な教育を行っています。また、小学生から社会人までを対象に、地球環境問題(生態系の保全、海洋汚染問題など)を実践的に学ぶ環境教育にも積極的に取り組んでいます。