福永研究室

神経生物学で動物危機管理に貢献する

伴侶動物の高齢化に伴う行動異常や運動機能の低下は、人と動物が共生していく上で問題となる場合が少なくありません。加齢による認知障害や運動機能低下の機序解明や老化研究のための実験基盤の確立を目指します。

神経生物学で動物危機管理に貢献する

研究室活動

動物の専門家を目指すためには、動物の体の構造や仕組みを理解するのはとても重要なことです。

私達の研究室では、疾患モデルマウスや培養細胞を使って、特に脳や運動に関わるからだの装置に関する研究をしています。

◆ 専門分野の知識を深めます

動物のからだをコントロールする神経系や運動に関わるからだの組織の構造と機能が、加齢や疾患によってどのように変化するのか等、講義よりも深いレベルまで掘り下げて調べ勉強会を行います。

◆ 実験動物や培養細胞を使った in vitro 実験を行います

私達の研究室では、細胞培養、病理組織の作成、細胞や組織の蛍光免疫染色、蛍光顕微鏡・共焦点レーザー走査顕微鏡・電子顕微鏡などを用いた細胞の構造観察を行います。研究に用いるノックアウトマウスなどの実験動物の飼育・繁殖も自分たちで行います。

できるだけ多くの経験を積んでから、卒業研究のテーマを決めていきます。

◆ プレゼンと文章作成の能力を磨きます

4年生になると、卒業研究の集大成として卒業研究発表と卒業論文作成があります。勉強会では多くのプレゼンの機会を設けています。また文章作成のトレーニングも取り入れます。

研究紹介

脳には多数の神経細胞があり、神経細胞同士が互いに連絡することで、からだ中の働きをコントロールしています。また、からだを動かす骨格筋の細胞は、運動神経からの信号を受けて収縮します。これらの細胞が障害を受けたり、細胞間の連絡が障害されたりすると、人を含めた動物の様々な生理機能や運動に影響を及ぼします。私達の研究室では、これら神経細胞や骨格筋細胞の機能がどのように破綻し、生体に影響を及ぼすのかを明らかにするために研究を行っています。

◆ 老化研究に役立つ実験動物の代替法の確立

● 動物は、高齢化に伴って、ヒトと同様に筋肉量が減少したり、筋力が低下するサルコペニアになります。培養細胞を用いて筋肉におこる老化現象を再現することで、実験動物を用いない老化研究に貢献できる実験系の確立を目指しています。

● マウスES細胞から分化誘導した運動神経細胞と筋管細胞を共培養し、そこで作られる神経筋接合部を利用して、神経筋接合部の形成・維持・衰退についての研究を進めています。

◆ 海馬神経の神経保護作用と神経毒性の制御機構の解明

● 海馬において、グルタミン酸受容体は神経保護作用と神経毒性の相反する現象をひきおこす。これら二つの異なる現象のメカニズムによって、神経細胞がどのように制御されているのか、その解明に取り組んでいます。

◆ 新規病態モデルマウスの開発

● 新しい病態モデルマウスの開発に、医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センターと共同で取り組んでいます。

◆ 脳髄膜における12型コラーゲンの役割

● FACITコラーゲンファミリーに属する12型コラーゲンは、コラーゲン繊維に結合し、コラーゲン組織の性質に影響を及ぼすことが示されています。12型コラーゲンは脳を保護する脳髄膜に局在していますが、その働きは明らかになっていません。私達はノックアウトマウスを用いて、脳髄膜による脳保護作用における12型コラーゲンの役割の解明を目指しています。

メンバー

教 員

福永優子(准教授)

問い合わせ先:yfukunaga@cis.ac.jp 

学部生

4年生

宜野座 颯

佐藤    稜

古山 陽加

田村 優希

蔦 英里菜

山口純一郎

3年生

菊池妃奈

真田絢乃

水谷紗季

研究室からみえる銚子の空と海
研究室からみえる銚子の空と海